今回のひとこと
「知識を活用して経験を積む。その先に習得(身につく)がある」
学生時代、とある大会で購入した手拭いに「文武両道」という言葉が書かれていました。
当時は何気なく見ていた言葉ですが、剣道を再開し、子育てに関わるようになった今、その意味を改めて考える機会が増えました。
今回は、私なりの「文武両道」について、教育という視点も交えながら考えてみたいと思います。
中学生の頃の文武両道のイメージ
中学生の頃の私は、
- 部活動を頑張る
- 勉強も頑張る
その両方に取り組むことが文武両道だと思っていました。
剣道だけを頑張るのではなく、勉強にも励み、人間として成長していく。
当時は漠然とそのようなイメージを持っていました。
文武両道とは何か
まずは一般的な意味を調べてみます。
Wikipediaでは、
「文事と武事、学芸と武芸、その両道に努め、優れていること」
と紹介されています。
参考:
Wikipedia「文武両道」
また、日本剣道連盟に掲載されている国際武道大学教授の文章では、
現代的な文武両道とは、学業とスポーツの両立である
という考え方が紹介されています。
参考:
日本剣道連盟「人間教育としての剣道」
さらに、養老孟司先生は講演の中で、
「文は入力、武は出力」
という考え方を紹介されています。
参考:
養老孟司先生講演動画(YouTube)
知識を得ることが「文」。
その知識を行動として表現することが「武」。
この考え方は、とても興味深く感じました。
正解は自分で決めるもの
ここで大切なのは、
「文武両道とはこういう意味だ」
と決めつけることではないと思っています。
誰かから教わった解釈を、そのまま信じ続ける必要はありません。
- 本当にそうだろうか
- 自分はどう感じるだろうか
- 自分の経験に当てはまるだろうか
そんな疑問を持ちながら、自分なりの答えを探していく。
そして、
「私はこの考え方が好きです」
と自分の言葉で説明できることが大切なのではないでしょうか。
私が子どもに体験させたいこと
私は子どもに、
学校で学んだことが実際の生活とどうつながっているのか
を体感してほしいと思っています。
勉強はテストのためだけではありません。
算数や理科、社会や国語も、本来は社会を理解し、よりよく生きるための道具です。
だからこそ、
「この知識は何に役立つのだろう?」
と考えながら学ぶ習慣を身につけてほしいと思っています。
勉強に対する抵抗感を減らし、
「学ぶことは面白い」
と感じられる経験を積んでほしいのです。
剣道の学び
剣道は少し違った学び方をします。
まずは先生の真似をするところから始まります。
構え方、足さばき、竹刀の振り方。
理屈よりも先に、
- 見る
- 聞く
- 動く
という経験を積み重ねます。
そして、
- 繰り返し練習する
- 失敗する
- 修正する
- また挑戦する
という過程を経て、少しずつ身体に染み込んでいきます。
最終的には、
「頭で理解している」
から
「無意識にできる」
へ変わっていきます。
これが習得なのだと思います。
勉学と武道の共通点
最近の私は、
勉強が「文」、武道が「武」
という単純な分け方をしなくなりました。
どちらにも共通しているのは、
- 学ぶ
- 試す
- 失敗する
- 工夫する
- 身につける
という流れです。
知識だけでも足りません。
経験だけでも足りません。
学んだことを実践し、その結果として習得する。
この循環そのものが、私にとっての文武両道です。
剣道が教えてくれること
剣道には終わりがありません。
強くなったから終わりではなく、段位が上がったから終わりでもありません。
だからこそ、年長者を敬う文化が自然と生まれるのだと思います。
立ち合いだけを見れば、若い選手が先生を上回ることもあります。
しかし、
- 人生経験
- 指導経験
- 心のあり方
- 長年積み重ねてきた知恵
まで含めると、簡単に追い越せるものではありません。
その人が歩んできた時間そのものに価値があります。
だから敬意を払う。
これは単なる礼儀ではなく、文武両道を歩む中で自然と身についていく考え方なのかもしれません。
私が好きな文武両道
今の私が一番しっくりくる解釈は、
「文武両道とは、物事を習得するためのプロセスそのものである」
という考え方です。
知識を得る。
実践する。
失敗する。
工夫する。
また挑戦する。
そして少しずつ身についていく。
これは勉強でも、剣道でも、仕事でも、子育てでも同じです。
まとめ
私が好きな文武両道の考え方は、
勉強と武道を分ける考え方ではなく、学びと実践を繰り返しながら習得していく過程そのものを表す考え方です。
そう考えると、剣道の中で大切にされている
- 礼儀
- 努力
- 継続
- 敬意
といった価値観も、より深く理解できるような気がします。
皆さんもぜひ、自分なりの「文武両道」とは何か、一度考えてみてください。
きっと人それぞれ、違った答えが見つかると思います。

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