今回のひとこと
「厳しさは愛情の上に」
― 父と娘の剣道日記 ―
私はときどき、
プライベートで娘と二人きりの稽古をします。
道場とは違う、父と娘だけの時間。
その中で心掛けてきたことを、
・初心者から半年までの期間、
・半年から一年へと成長していく過程
に分けて、
記録として残しておきたいと思います。
同じ境遇の方の何かの参考になれば嬉しいですし、
いつか娘が親になったとき、
少しでもヒントに、あるいは反面教師にしてくれたら、それもまた嬉しいことです。
初心者から半年まで
― 形を大事にする時期 ―
まず技術的な面では、
とにかく「所作」を大切にしました。
礼から始まり、蹲踞。
構え、足さばき。
袴のたたみ方。
防具の結び方。
完璧でなくていい。
「なんとなくできる」状態を目指しました。
剣道の技術よりも、
剣道の空気に慣れること。
それが最初の目標でした。
指導者として心掛けたこと
この時期、意識していたのは次のことです。
・とにかく楽しませること
・稽古を最後までやり切れたら、帰りにアイスを買うこと
・稽古中は集中させること
・集中力が切れたら「あとどのくらい頑張るか」を本人に決めさせること
・稽古中は厳しく、終わったら優しい父に戻ること
・できたときはよく褒めること
・できないときは、すぐ答えを与えず考えさせること
・稽古後に「今日の点数は何点?」と聞き、理由も話してもらうこと
そして――
途中で泣いたとき。
私は、心を鬼にしました。
泣いてもメニューは切り上げない。
できるまで見守る。
父親として、正直とても辛い瞬間でした。
それでも踏ん張りました。
今振り返ると
無意識にやってきたことですが、
振り返ると、少し厳しすぎたかもしれません。
毎回、元気いっぱいで稽古に向かったわけではない。
「今日は行きたくないな」という日もありました。
それでも続けられたのは、
出稽古に行ったとき、
他の先生から
「上手だね」と褒めてもらえたこと。
あの一言が、娘の大きな励みになったのは間違いありません。
厳しさだけでは続かない
ただ、厳しいだけでは続きません。
私自身も努力する姿を見せること。
剣道以外の時間は、優しい父でいること。
釣りに行く。
生き物を一緒に飼う。
娘の好きなことを一緒に楽しむ。
剣道だけの関係ではなく、
日常の積み重ねがあったからこそ、
続けられたのだと思います。
すべての土台にあったもの
家庭環境はそれぞれ違います。
やり方も違って当然です。
けれど一つ、
僕の中で変わらなかったことがあります。
娘のことが大好きだということ。
その愛情を忘れずに接してきたこと。
厳しさも、
迷いも、
反省も、
すべてはその気持ちからでした。
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次は、
半年から一年
― 慣れてきた頃、目標を持つまで ―
この時期、
親としての関わり方は少しずつ変わっていきます。
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