試合の反省を稽古に活かす(初太刀編)

本日のひとこと

「初太刀一本」

今回は、先日の試合で見つかった反省点のうち、最初の課題である「気攻め・剣攻め・体攻めの流れを身体に覚え込ませる」ことについて、具体的にどう実践していくかを整理したいと思います。

特に、初太刀までの攻防をどのように組み立て、一本につなげていくのか。

自分自身の稽古の指針として、記録に残しておきます。

目次

試合の反省を確認

前回の試合を振り返り、今後の課題として挙げたのは、次の3つです。

  1. 気攻め・剣攻め・体攻めの流れを身体に覚え込ませる
  2. 体攻めを研究する
  3. 技を身体に染み込ませる

前回の試合で、自分自身を褒めてあげたいことの一つは、礼儀作法と立ち振る舞いです。

堂々とした姿勢で蹲踞し、始めの合図とともに立ち上がる。そして、綺麗な姿勢で一歩前に出て、気攻めに入る。

ここまでは、しっかりと実践できたと思います。

この一連の所作は、試合だけでなく、日々の稽古や昇段審査においても、これから大切にしていきたい部分です。

一方で、その後の気攻めから剣攻め、体攻め、そして初太刀に至るまでの攻防については、まだまだ改善の余地があります。

今回は、その部分を具体的に掘り下げていきます。

1. 剣攻めについて考える

まずは、間合いに応じた剣攻めについて考えてみます。

遠間から剣先が触れるまでの間合い、剣先が触れ合う触刃の間、そして一足一刀の間合いから近間まで。

それぞれの間合いで、どのような剣攻めが有効なのか、N先生が試合の中でどのように実践しているのかを、今後の稽古や試合でよく観察していきたいと思います。

① 遠間での攻め

遠間では、無理に剣先で攻めるのではなく、剣先から気を出し、相手に気迫を伝えることを意識します。

まずは気攻めによって、相手との心理的な駆け引きを行い、自分が優位に攻防を進められる空間をつくることが大切だと考えています。

② 触刃の間での攻め

触刃の間に入ったら、剣先をどこに置くことが有効なのかを考えます。

  • 青眼に構えて中心を取る
  • 相手の喉を意識する
  • 相手の右目を意識する

相手の構えや反応を見ながら、剣先の位置を工夫し、次の剣攻めにつなげていきます。

③ 剣先が交わる間合いでの攻め

剣先が交わる間合いからは、具体的な剣攻めを仕掛けていきます。

  • 中心を取る
  • 表から抑える
  • 裏から抑える
  • 相手の竹刀を払う
  • 相手の右小手の手元に剣先を向ける

こうした剣攻めを通じて、相手の反応を引き出し、打突できる隙を探っていきます。

④ 剣攻めをしながら隙を探る

剣攻めは、単に相手の竹刀を抑えることが目的ではありません。

表から攻めるのが効果的なのか、それとも裏から攻めるのが効果的なのか。

剣攻めに対する相手の反応を見ながら、どこに隙が生まれるのかを探っていきます。

相手の反応を見極め、次の体攻めや打突につなげることを意識したいと思います。

2. 体攻めについて考える

次に、体攻めについて考えます。

触刃の間に差し掛かったところから、剣攻めと体攻めを組み合わせ、相手の反応を引き出しながら隙を探っていきます。

① 前方向への体攻め

前方向への体攻めには、主に次の2つの足捌きを考えています。

  • 右足を前に出しながら、剣先を相手の右手に向ける
  • 右足を前に出し、すぐに左足を引きつけながら、剣先を相手の右手に向ける

どちらの場合も、足幅をなるべく小さくすることを意識します。

また、体攻めをした後に動きが止まり、居ついてしまわないように注意が必要です。

体攻めから次の動作へ、スムーズに移行できる足捌きを身につけていきたいと思います。

② 横方向への体攻め

横方向への体攻めについても、足捌きと組み合わせて実践します。

  • 左方向:左足を出して、右足を引きつける
  • 右方向:右足を出して、左足を引きつける

左右に身体を移動させながら、相手の正面から攻めるだけでなく、角度を変えた攻めを行います。

横方向への体捌きから体攻めにつなげ、相手の構えや反応にどのような変化が生まれるのかを観察し、隙を探っていきます。

③ 右足の着地の違いによる体攻め

右足の着地の仕方によっても、体攻めの感覚が変わると考えています。

  • 右足の指先から着地する体攻め

指先から着地することで、鋭く前に出る体攻めを意識します。素早く間合いを詰め、相手に圧力をかける動きにつなげます。

  • 右足の踵から着地する体攻め

右足に重心を乗せることを意識し、左足の引きつけを鋭く行います。そこから、次の強い踏み込みによる打突につなげることを狙います。

それぞれの足の使い方を稽古の中で試し、どのような場面で活用できるのかを研究していきたいと思います。

3. 初太刀の一本を狙う(面技)

ここからは、実際に初太刀で一本を取るための攻め方について考えます。

まずは、面を中心に技を組み立てていきたいと思います。

① 相手を下がらせて面を打つ

遠間から自分が間合いを詰めていき、相手が下がったところを一つの機会と捉えます。

相手が下がった後、再び前に詰めてくる動きに合わせて、二段技につながる足捌きを使い、打突の機会をつくります。

そのためには、まず相手を下がらせるための攻めが必要です。

  • 自分から気攻めを行う
  • 体攻めをしながら間合いを詰める
  • 横方向への体捌きと剣攻めを組み合わせる
  • 前方向への体攻めと剣攻めを組み合わせる

こうした攻めを重ねながら、相手の反応を引き出し、相手が下がる状況をつくっていきます。

② 相手が攻めてきた場合

一方で、相手が自分から間合いを詰めて攻めてきた場合は、表から抑えることや、カウンターを狙うための構えを意識します。

ガードを見せることで、相手に攻め方を考えさせ、仕切り直しを意識させることも一つの方法です。

相手の攻めが止まった瞬間や、仕切り直しに入ろうとする瞬間を捉え、こちらから攻めに転じていきます。

相手を下がらせるような展開に持ち込めたら、そこから面技につなげていきます。

③ 面技のバリエーション

相手を下がらせる攻めができた後は、次のような面技を試していきたいと思います。

  • 一本入りながらの面

相手が下がる動きを追うように前へ入り、表から抑えて面、または裏から抑えて面を打つ。

  • 二段技による面

表から抑えて右面を打ち、そこから切り返すように左面(相手の右面)につなげる。

  • 担ぎ面

下を攻めて相手の意識を下に向けさせ、少し開きながら担ぎ面を打つ。

  • 小手から面

下を攻めて小手を狙い、そこから面へとつなげる。

それぞれの技を単独で練習するだけでなく、気攻め・剣攻め・体攻めの流れの中から、自然に打突につなげられるようにしていきたいと思います。

④ 初太刀までの時間を意識する

七段戦の決勝などを含めて、N先生の試合を見ていると、開始から10秒以内に面を打つ機会を探り、実際に打突している様子がうかがえます。

もちろん、単に早く打つことが目的ではありません。

限られた時間の中で、気攻め・剣攻め・体攻めを行い、相手の隙を見つけて打突する。

その一連の流れを参考にしながら、自分も初太刀までの攻防を意識していきたいと思います。

4. 全体の「気」から攻防を考える

最後に、試合全体の攻めを踏まえて、相手との攻防を3つのパターンに整理してみます。

A:自分が入る、相手が下がる

自分が前に出て攻めた際に、相手が下がる展開です。

この場合は、攻めによって相手を下がらせることができていると捉えます。

相手が下がることで生まれる機会を逃さず、さらに攻めを継続し、面などの技につなげていきます。

B:自分も入る、相手も入る

お互いに前に出てくる展開です。

気攻めでは互角の状態と考え、正面から押し合うだけでなく、横方向への体捌きも活用していきます。

体攻めや剣攻めを組み合わせ、例えば右足を出して引く動きなども使いながら、相手の反応や形勢を探ります。

無理に打突を急ぐのではなく、攻防の中で自分が打てる機会をつくることを意識します。

C:相手が入る、自分がカウンターを狙う

相手が積極的に攻めてきて、自分がカウンターを狙う展開です。

この場合は、気攻めで相手に押されている状況とも考えられるため、相手の勢いをそのまま受けるのではなく、表から抑えるなどして相手の攻めを制します。

また、ガードを見せて相手に打てると思わせ、カウンターを狙う方法も考えられます。

相手がこちらの狙いを察知するなどして仕切り直しになった場合は、その瞬間に生まれる隙を捉え、こちらから攻めに転じることも意識します。

技を出す機会を見極める

この3つのパターンを整理すると、自分から技を出す機会として意識したいのは、主にAの相手が下がる展開と、Cのカウンターを狙った後の展開です。

Bのようにお互いが前に出る状況では、横方向への体捌きや剣攻め、体攻めを活用しながら、次の機会をつくっていきます。

こうした攻防の流れを頭に入れながら、相手の反応に応じて柔軟に対応できるようにしていきたいと思います。

5. 初太刀一本に向けて、繰り返し稽古する(まとめ)

今回、試合の反省をもとに、初太刀までの攻防について具体的に整理してみました。

これまで何となく行っていた気攻めや剣攻め、体攻めを、どのような目的で、どのような順番で行うのか。

そして、相手の反応をどのように捉え、どのタイミングで打突につなげるのか。

こうして整理してみると、初太刀で一本を取るためには、単に技を磨くだけでなく、そこに至るまでの攻防を身につけることが重要だと改めて感じます。

もちろん、実際の試合では、相手によって攻め方も反応も異なります。今回考えたことが、すべての相手にそのまま通用するわけではありません。

だからこそ、日々の稽古の中で一つひとつ試し、身体で覚えていくことが大切だと思います。

まずは、気攻めから剣攻め、体攻め、そして初太刀へとつなげる一連の流れを繰り返し練習する。

頭で考えなくても自然に身体が動くようになるまで、地道に積み重ねていきたいと思います。

次の試合では、初太刀一本を目標に、自分から積極的に攻める剣道を実践できるよう、日々の稽古に励んでいきます。

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この記事を書いた人

40代リバ剣パパ。娘と地元の剣友会で日々稽古に励む。子育て・仕事・剣道の情報を中心に発信中。体験談をもとに主観たっぷりで投稿してますので、内容の真偽は必ず「自己判断で!」

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