踏み込みに備えた左足の使い方

今回のひとこと

「袴は足さばきを隠し、自分の打てる体勢を悟られないように、優位に立ち合いを進めるための必需品」

前回は、子どもの下半身強化のための練習メニューについて紹介しました。

今回は実践編として、面打ちにつながる左足の使い方と、試合で活用したい3つの足さばきについて紹介したいと思います。

目次

前提となる考え方

まず大切なのは、

「左足で最も強く前に飛び出せる状態を把握すること」

です。

そのためには、次の要素を意識する必要があります。

  • 足の指と母指球
  • 足首
  • ふくらはぎ
  • 膝の角度
  • ハムストリングス

これらをうまく使い、自分にとって最も力強く前へ飛び出せる姿勢を見つけておきましょう。

A.遠間からの面

遠間から面を打つ場合は、

  1. 右足を一歩前に出す
  2. 左足を素早く引きつける
  3. 面を打つ

という流れになります。

このとき重要なのは、左足の引きつけ方です。

単に左足を添えるように引きつけるのではなく、

「次の瞬間に最も強く床を蹴れる状態を作る」

という意識で、鋭く、素早く、力強く引きつけます。

左足をセットする質が、その後の打突の質を大きく左右します。

B.触刃の間からの面

触刃の間から面を打つ場合は、

  • 左足に体重を乗せる
  • やや上半身を後方へ預ける
  • 右足をスライドさせながら間合いを調整する

という流れになります。

右足をスライドさせながら、

「左足が最も床を蹴りやすい状態」

になる位置を探し、自分のタイミングで飛び込みます。

選手によっては上半身のスイングも活用しますが、必要かどうかは跳躍力や体格によって変わります。

C.一足一刀の間合いからの面

一足一刀の間合いでは、

  • 右足の指を使って少しずつ前進する
  • 左足に十分な力を蓄える
  • 機会を見て面を打つ

という流れになります。

この場合も目的は同じです。

左足が最も力強く床を蹴れる体勢を作ること。

そのために右足を使って距離と体勢を調整していきます。

本当に大切なこと

A・B・Cの違いはありますが、共通していることがあります。

それは、

「左足が最大限に床を蹴れる状態を作ること」

です。

その状態を作る方法が、

  • A:左足の引きつけ
  • B:右足のスライド
  • C:右足による細かな前進

という違いになるだけです。

打突力やスピードだけでなく、機会を捉えるためにも、この準備動作は非常に重要になります。

応用編

さらに発展させると、

  • Cの足さばきを使いながらAへつなげる
  • Bを誘い足として使い、応じ技につなげる

といった活用もできます。

単に前へ出るための足さばきではなく、

相手を誘い、自分の間合いへ引き込むための足さばき

として考えると、剣道の幅がさらに広がります。

まとめ

袴を着けていると、相手からは足の動きが見えにくくなります。

だからこそ、足さばきには各剣士の工夫や駆け引きが隠されています。

面打ちそのものに注目しがちですが、その前段階である足さばきこそが、勝負を左右する大切な要素です。

私自身もまだまだ研究中ですが、子どもに教えながら改めて足さばきの奥深さを感じています。

今回は、踏み込みに備えた左足の使い方と、実践的な3つの足さばきについて紹介させていただきました。何かの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

40代リバ剣パパ。娘と地元の剣友会で日々稽古に励む。子育て・仕事・剣道の情報を中心に発信中。体験談をもとに主観たっぷりで投稿してますので、内容の真偽は必ず「自己判断で!」

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